2008年2月11日月曜日

「U-571」を観た

土曜日の深夜にテレビ朝日でやってた、「U-571」の感想でっす。

この日は、この前にNHKで「ER」を観てて、そちらは、マイケル・ガラントの、イラクでの野戦病院のストーリーだったので、アメリカ陸軍と海軍を立て続けに観たことになりますね。


ま、それはさておき。「U‐571」に戻りまして。
主演はマシュー・マコノヒーなんですが、冒頭は、いきなりドイツ人たちが右往左往するシーンで、完全に、名作「Uボート」を意識した作り。
まぁ、タイトルも似てるし、時代も乗ってる潜水艦も同じですから、どうしても比較しちゃいますよねぇ。

で、結論から言うと、まぁ嫌いじゃないっス、という感じ。「Uボート」と比べるとちょっとアレですが、みたいな。


シナリオの、潜水艦内という密閉された空間の中での、色々なトラブル(故障とか、捕虜とか)が次々に、という部分は凄く上手に作られてて、そういう、ストーリーの構造的な部分はホントに素晴らしいですね。
演出でも、潜水艦というのは、外の様子が見えないという特殊な空間なんですが、まぁ、そこも、セオリー通りと言えばそうなんですが、俳優たちの表情(というか、目線だけかも)でしっかり描写する、という。

逆にアラみたいのもあって、それは、潜水艦同士と、対駆逐艦の、戦闘のシークエンス。なんか、大雑把、というか。
つーか、そもそも“エニグマ”という暗号装置の奪取作戦という、もの凄い重要な任務に、白兵戦の素人みたいな人たち(マシュー・マコノヒーたち)を使うか、とか、ワリとその辺は適当だったりするんですよねぇ。
ボンジョビが、ワリとあっさり死んでしまって、後々なんかの伏線になんのか、とか。なるワケないんですが、まぁ、犬死ですよ。
まぁ、その辺の大味っぷりも、いかにもハリウッド映画という感じですけど。


もう一つ、物語の要素として、副艦長のマシュー・マコノヒーの、“指揮官”となっていく成長の物語、というのがありまして。ある種の、ビルドゥングス・ロマン。
個人的には、この部分が一番良かったかなぁ、と。屍を乗り越えて進むのだ、みたいな、艦長の言葉が最初に出て、まぁ、その通りに、予想通りにストーリーは進んでいくんですけどね。


名優、ハーヴェイ・カイテルが、いわゆる“鬼軍曹”役で出てまして、存在感はあいかわらず素晴らしいです。主役との関係性も含めて、ポイントは高いですな。


それから、最後のクロージング・ショットはなかなかオシャレ。偵察機の翼に「US NAVY」という、それだけ。生き残ったマシュー・マコノヒーたちの表情じゃないスねぇ。
ひょっとしたら、テレビ用にカットされたアレかもしれませんが。でも、正解です。


まぁ、そんなこんなで、いかにもハリウッド的な、潜水艦モノの戦争映画でした。
個人的には、とにかく「Uボート」がお薦めですけどね





DMMでレンタルも出来ます。
>>>U-571
>>>Uボート

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