2009年2月1日日曜日

「バンテージ・ポイント」を観る

「バンテージ・ポイント」を観る。

大統領の狙撃事件を、異なった立場にいる登場人物たちそれぞれのポジションごとの視点で描いていく、という手法で語られてる作品です。

こういうのって、結構「24」とかの影響なのかなぁ、なんて。

で、前半はその、“異なったアングル”で(全部で6パターンぐらい)描かれて、後半はワリと普通な感じ。普通のアクション映画ですね。
結末も、なんだか超普通な、ショボい所に落ち着いちゃう感じだし。そういう意味では、結構尻すぼみかも。
まぁそれは、大統領暗殺テロという、もの凄い大きな話から、ミニマムな人間関係というストーリーを抽出する、という作り手側の狙いでもあるんでしょうけど。
でも、俺としては、ちょっと違和感があります。


前半はホントに面白いんですけどね。
でも、シガニー・ウィーバーのポジションとか、使い捨てだもんねぇ。あれ。
せっかく、クルーの中にテロリストが居るんだから、誘拐した大統領の姿を世界に中継する、とか、そんなアイデアがあってもいいと思うし。

あ、あと、テロリストたちの行動の描写は、上手でした。彼らの緻密なプランと、その、何度も繰り返されるなかでそのプランと行動が明らかにされていく、というところ。
前半は、いまいちスピード感がなくって、構成上それはしょうがないっちゃしょうがないんだけど、後半の、テロリストたちの行動を描写していく時は、それはあって。

だから、なんつーか、普通のアクション映画なんですね。
で、それだけじゃ、ということで、ちょっと時間軸を分解してる、みたいな。


「黒い鶴瓶」こと、名優フォレスト・ウィテカーも出てます。今作では、ちょっとクサいけどね。わざとらしい。独り言とか。


う~ん。そんな感じかなー。
大統領の暗殺かー。
ま、ブッシュ時代の空気感が、当然作品にも反映されてるって感じはしますね。オバマになって、“暗殺”という言葉に対するニュアンスはだいぶ変わってるワケで、今後はその辺が反映された作品が作られたりするんでしょうか。


という感じっス。別に悪い作品ではないと思うんだけど・・・。

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