2008年9月21日日曜日

「グッド・ボーイズ」を観る

ミッドナイト・アートシアターで、アイス・キューブが製作と主演の、「グッド・ボーイズ」を観る。


ちなみに、このタイトルは邦題ってヤツで、当然「バッド・ボーイズ」を意識したモンですね。
というより、パクリ。
原題は「All About the Benjamins」で、“ベンジャミン”というのは、スラングで100ドルかなんかの紙幣のことですね。日本で言う、「諭吉さん」とか、そういうアレです。


さて。
アイス・キューブが製作もしてるってことで、まぁ、殆ど彼が自分の為に作った、ということですね。いいビジネスだと思います。
シナリオは、やっぱりちょっとショボイ部分もあるんだけど、それなりに、ツボを押さえている気もするし。

その、ちゃんと、伝統に則った「バディ・ムーヴィー」ですからね。
ある意味で、正統派ですから。ギャグはサブいけど。


監督さんは、やっぱりビデオクリップ畑の人なのかなぁ、という感じを受けたのが、構図の巧さ。カメラマンの腕なのかもしれませんけど。
キメの画、みたいのがあって、そのポイントポイントのショットは、巧いな、と。
あと、時々ストップモーションになったりして。演出上の意味合いは、全く無い、と言っていいと思うんですが。でも、まぁ、見ようによっちゃ、クールなんでしょう。それが。
柵を飛び越えるショットが、スローモーションになったりして。


あと、これも、時間的な制約がもの凄いあるビデオクリップの人ならではなんだろうけど、編集というか、画の繋ぎ方が、上手。
上手く飛躍させてて。
もちろん、それこそスティーブン・ソダーバーグのような巧さとは違うんだけど、ホントにちょっとした所で、上手にスピード感とかリズムを出してる気がしました。


あとは、やっぱり、アイス・キューブかなぁ。
いい演技しますよねぇ。
表情がいちいちイイです。ホントに。

これは、どこの国でも一緒だと思うんだけど、そもそも俳優さんを目指そうという人は、自分の外見に自身がある人なワケで。まぁ、悪い言い方をすれば、ナルシスト。ただの。
そういう人たちには、出来ない顔をするワケですよ。アイス・キューブは。
いいと思います。


だいたい、ちょっと小太りの彼が全力疾走してるだけで、そのリアリティは、群を抜いてますから。
そういうのって、大事だと思うんです。



ま、逆に言うと、それだけかも、という作品ですね。
全く意味の無い空撮とか。
あとは、タイアップも、結構ガッツリあったし。コカコーラとか、Enyce とか、あと、多分車もそうで(レクサス)。
いや、ま、それでいいんですけどね。全然。
そういう意味でも、勉強になりますな、と。
うん。



しかし、アイス・キューブは、映像ビジネスがホントに順調なんですな。


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