2010年6月7日月曜日

「ザ・プロフェッショナル」を観る

TBSのダイアモンドシアターで、ジーン・ハックマンの「ザ・プロフェッショナル」を観る。

原題は「heist」ってことで、意味は「強盗」だそうです。
タイトルの通り、プロの押し込み強盗の話。


まぁ、面白かったんですけどねー。


とりあえず、オープニングが超カッコいいです。
宝石店に強盗に入るんだけど、その手前、カフェから始まるんですね。
これが超クール。
このシーンで登場する女の人がもっともっと活躍すんのかな、なんて思ってたら、思ってた程ではなかったですね。
いや、活躍はしてるんですが、なんていうか、“いい感じ”じゃないんですよねぇ。彼女の良さというか魅力みたいなのが引き出されてる演出ではないっス。


というかですねー。



そもそも、主人公がジーン・ハックマンじゃなくてもいい、というかねぇ。
他のキャラクターもそうなんですが、あんまり“ハマってない”気がするんですよねぇ。


この作品は、シナリオが凄い練ってあって、ディテールもそうだし、プロットも何度も“裏返し”があって、とても巧いんですが、キャラクターたちがどうもイマイチ。

なんつかーねー。
陰影がないっていうか。

もちろん、クライムストーリーなワケで、そんな“人生の陰影”みたいなのは描く必要はない、という“筋論”もあるかとは思うんですが、それなら、別にハックマンじゃなくてもいいんじゃねーの、と。

もうちょっと若い人をキャスティングして、もうちょっとスピード感を、ね。
動きのある画、というか。


もちろん、ジーン・ハックマンみたいな大御所を据えて、「年寄りが引退を賭けて焦っている」みたいなニュアンスは、一応シナリオの中にも盛り込まれてはいるんですが、なんかねー。
微妙に中途半端。
ちょっと弱いんですよね。

別に、他の動機でも十分成立する話だと思うし。

実際の犯行のシークエンスとか、すげー面白んだよなー。
なるべくカネを掛けないようにして、でもちゃんと「航空貨物便の強奪」として撮れてるし、そこら辺は凄い上手なんだけど。
そういう部分は、ディテールもちゃんと作り込んであって。

その、“ディテール”っていうのは、プロットの部分、ですね。シナリオの、紙の上の部分の話。
画の質感は安っぽくって、B級感が滲んじゃってるんだけど。


だから、なんか勿体ないなー、なんて。
若い俳優さんで、もっとカメラを動かして撮れれば、もっともっと「こういう作品を観てほしい層」にちゃんと届いたんじゃないかなぁ、なんて。

どうも、そこら辺がしっくり来てない感じがするんだよなー。



どうもなー、と。



そういう作品でした。
面白かったけどね。

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