2008年12月31日水曜日

「スナッチ」を観る

ガイ・リッチー監督の「スナッチ」を観る。

ま、ブラッド・ピットとベニチオ・デル・トロの共演っつーことでちょっとだけ話題になってたりした作品ですよね。
つーか、最近だとガイ・リッチーがマドンナと離婚して慰謝料をがっつり“戴いた”というニュースで話題になってたり。
ま、それはさておき。


結構期待して観たんですけどねぇ。
あんまり面白くなかったっス。



なんちゅーかねー。
やっぱ、編集が上手で、その辺の「切り刻み方」なんていうのは凄い巧いなぁ、なんて思うんですけどね。
なんつーか、全部、ただ流れていくだけ、という感じがしちゃうんですよねぇ。
「どこに喰い付けばいいんだい?」みたいな。

群像劇なんで、まぁ、個人的に群像劇が凄い好きっていうのもあるんで、その、そういう種類の物語の受け取り方、みたいなのは心得てるつもりではあるんですけど。

とりあえず間違いなく言えるのは、「何を語るか」ではなく「いかに語るか」の“いかに”が主題である、と。
「“こういう話”を“こんな感じ”で語ってみました」という、“こんな感じ”に。

で、まさにそこがキモなんだけど、実はちょっとだけ既視感があったりして。



う~ん。
違うのかなぁ。
そういうことじゃないのかなぁ。


要するに、長い物語を構築できないんですよね。きっと。監督の資質として、なんですけど。
短いプロットを編み込んで、長い作品に仕立て上げる、と。
その為には、大勢の登場人物が必要だし、語り口もこういう風になるし。
で、そういう“構造”が“構造”だけになってしまってる、と。
ブラピの「復讐の物語」と主人公の「無常の物語」、ダイヤ商と黒人たちの「ダイヤをめぐる冒険」。
絡み合ってない、というか。主題が。
ストーリー自体は、絡み合ってるんだけどね。でも、それはただ、時間軸が切り刻まれて、繋がってるだけで。
「共鳴」してない、というか。

そこら辺が、物足りない感じがするんです。


スタイリッシュだとは思うんですけど。ホントに。


まぁでも、こういうのを面白いって感じる時もあるしなぁ。
ただの個人的な流行りとか好みのアレなのかもしれませんね。


ま、イマイチ、ということで。

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