2008年12月28日日曜日

「椿三十郎」を観る

森田芳光版の、つまり織田裕二主演の「椿三十郎」を観る。


う~ん。
リメイク、ということで。


まぁ、すげぇ面白いんですけどねぇ。それは。
成功かどうか、ということであれば、それは成功した、という感じなんでしょうけど。


やっぱり、シナリオの筋立てが面白いんですよねぇ。それに尽きちゃう、という気がしてしまう、という。
それはリメイクの場合、あんまし関係ないかも、と。



ただ、やっぱり時代劇ってまだまだすごい可能性があるんだって、これはもう何年も前からずっと思ってることなんだけど。
北野武監督の「座頭市」山田太一監督の藤沢周平原作の一連の作品、是枝裕和「花よりもなほ」、そしてこの森田芳光監督。
時代劇ルネッサンスって、ポロポロ芽になりそうな作品はあるんだけど、大きな潮流にはなってないですよね。「あずみ」や「どろろ」は、また違うんだろうし。「鬼太郎」もね。


それから凄い思ったのは、やっぱりトヨエツ。このダークヒーローっぷり、というか。
目元に漂うニヒリズム感っていうのは、ホントに唯一無比って感じで。好きです。
声も。

織田裕二は、どうなんでしょうか? 三船敏郎とどうしても比較しちゃうんだけど、それだと、織田裕二という俳優を真っ直ぐに見れないような気もするし。でも比べちゃうのも、自然な見方だとも思うし。
個人的には、セリフの言葉と本人の演技が、いまいちしっくり来てない、という気が。
間がハマってない、というか。

例えば、佐々木蔵之助や西岡徳馬なんか、ホントにハマってて、改めて“腕”を見せつけられた、という感じなんだけど。

ハマってない、ということで言うと、鈴木杏もいまいち。顔の造りとヅラがフィットしてない気もするしね。
なんか、額から上のバランスが合ってなくないっスか?


それからもう一つだけ気になったのは、音がキレイ過ぎる、ということ。もうちょっと“汚し”があっても良かったな、なんて。雰囲気を出す、という意味では。
「パパーン!」じゃなくって「ヴァヴァ~ン!」みたいな。ホンのちょっとだけ、ヒズミやユガミがあると、音が太くなるんですよね。
ま、それは勝手なアレです。
音楽自体は、もちろん素晴らしい。間も含めて。



殺陣は、良かったですよねぇ。斬れ味がシャープで。
“疲労”という新機軸を打ち出してるってことだったけど、それも良いし。死体を映さない、というアングルワークもいいし。
もちろん、ラストの、十字路での対決も、素晴らしい。


うん。やっぱりトヨエツが効いてるような気がします。織田裕二より背が高いんだ、みたいな驚きも含めて。
あの立ち姿とか、髷の似合いっぷりも、良いし。




繰り返しになりますが、時代劇って、もっともっと可能性があるハズ。

うん。

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