2010年12月12日日曜日

言葉の鋭さ

ちょっと映画とは関係ないことですが、というより、そもそもこのブログの主旨からはちょっと外れる感じなんですが、今日はそういうトピック。

ノーベル平和賞を受賞した、中国の劉暁波さん。

授賞式での、あの「空席」の映像もインパクトがありましたが、新聞に、彼のこんな言葉が紹介されていました。
中国国内に"留まり”ながら活動し、結果的に「投獄」「軟禁」や「尋問」(あるいは「拷問」)といった弾圧を実際に受けている劉氏に対して、他の多くの活動家は、天安門事件以降、国外で活動する道を選んでいます。
その劉氏が、国外で活動するある仲間に向けて書いた手紙には、こう書かれていたそうです。


渡米してからのあなたの文章には鋭さが失われた。
中国で政治的圧力と身の危険を感じていれば、どんな不明瞭な文章も迫力あるものになる。自由な暮らしが、あなたの目標を虚構にしてしまった。

私はもう揺るがない。あなたも中国に戻ってきたらどうか。



「ナチスの占領下にあったときほど、フランス人が"自由”だったことはない」と言ったのはサルトルでした。



紹介した劉氏の言葉は、とても短いテキストですが、まさにこのテキストに、ご自身が語るところの"迫力”が宿っているのでは、と思います。




政治的云々ということでの価値ももちろんそうですが、日本という場所で「自由な暮らし」を生きている俺にも、極私的にちょっと諸々考えさせてくれる言葉でもありました。

でわ。

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