2010年7月6日火曜日

探査機「はやぶさ」帰還

小惑星探査機「はやぶさ」が、七年間の“航行”を終えて、地球圏に“帰還”した、というニュースが。

とにかく故障つづきで、ボロボロになりながら、しかし帰ってきた、と。
その、「困難を乗り越えてミッションを達成する」ということで、“物語性”が非常に強いニュース、というか、まぁ、注目を集めたワケですが。


元「宇宙少年」だった俺としても、確かにグッとくるトピックではあったワケです。


で。
「はやぶさ」は、地球の地表に戻ってくることはなかったワケですね。カプセルを投下して、本体は大気圏突入で燃え尽きて消えてしまう、という(もちろん、こういうディテールに相当する部分も“物語”を補強してるワケですけど)。
で、最後に、映像を遺しているワケです。
2つの。


ひとつは、「はやぶさ」が、最後に地球を撮影したモノクロの写真。
デジタルデータで送られているハズなんですが、モノクロなのが、逆にアナログ感を強めているのか、妙に美しい写真で。
下半分ぐらいが、乱れているんですね。それは、いよいよ燃え尽きかけている瞬間に撮られた映像だから、ということになってて。


もうひとつが、これはオーストラリアの地上で撮影された動画なんですが、空中で、光り輝きながら分裂して消えていく、という映像なんです。
これが素晴らしくキレイだったんですねぇ。



なんか、すごいな、と。
小惑星探査機ってことですから、これはもう、「科学の粋」なワケですよね。科学技術力の結集が、探査機本体であり、この往復の旅程であり、故障やらなんやらを乗り越えてさせてきたワケです。

そういうのが「科学が生んだドラマ」として成立する、というのは、これはこれで、あると思うんですが、それに加えて、最後の最後に、完全にプリミティヴな“美しさ”を遺して(しかも、2つも)消えていく、という。


なんか、妙に深い感動がある、というか。





それと、もうひとつ。
「はやぶさ」が投下したカプセルは、当然地上に落下したワケですが、なんと、その落ちた場所というのが、なんと、“聖地”だったんですよ。
オーストラリア先住民の。(ちなみに、あのエアーズロックも、“聖地”のひとつです)



宇宙を航行し、地球に帰還してきて、最後に落ちたところが聖地。


このアンバランス!



ドラマチック!



「科学の粋」が、“美”と“信仰”に接続している、という。



すげーな、と。



そういう、感動が、ね。
あったんです。

0 件のコメント:

コメントを投稿