2009年9月9日水曜日

青山で観劇

昨日(月曜日)は、青山円形劇場へ出かけていって、ロハ下ルという劇団(ユニットっつーの?)の「わるくち草原の見はり塔」という作品を観てきました。







いやぁ。凄い!
こんなハイクオリティな脚本を書く人が埋もれてるなんて(埋もれてるなんて言い方したら怒られるのかな?)、信じられないっス。
一応「蝿の王」を下敷きにしてるってことになってるけど、「バトルロワイヤル」の方が近いかな、なんて。

個人的には「バトルロワイヤル」の“完成形”みたいな感じでした。進化形。
ガキの話じゃなくって、大人の話だしね。

ざっと、キラーな言葉だけを羅列しちゃうと、こんな感じ。
「キャラ」
「スクールカースト(に模せられた序列)」
「マスコットとしてのマイノリティ」
「ルール」
「社会との契約」
「雇い主との契約」
「悪魔との契約」
「安心の名で提供される支配」
「相互監視による支配システム」
「相対化された神」
「去勢と引き換えの自由」
ルールによって肯定される序列と、ルールによって肯定される暴力。その暴力が生む麻薬的な快楽と、ルールには規定されていない(しかし否定もされていない)個人的な報復。報復が生むカタルシスと快楽。
同じくルールによって規定され生成される友情。友情が生む苦悩。
巧妙に内面化させられ、正当化させられている被支配の理由と立場。


いやぁ~。こんだけの社会批評性を内包しながら、ちゃんとストーリーとして、しかもある種のファンタジーとして成立しちゃってる、という。
どんな脳ミソしてんだ・・・。



マジで映画化とかすればいいのになぁ。
普通に映画祭とかで賞獲っちゃうレベルだと思うんだけど。



俳優さんの演技も良かったです。
しかも、演劇特有の肉体性に寄りかかり過ぎない、というか。
叙情性に偏らない感じ。
肉体性・身体性がその“効力”を一番発揮するのが、この、叙情を語る部分だと思うんだけど、そこに近寄っていかないんですよねぇ。
最後まで気持ち悪いまま、つまりカタルシスを与えてくれない。



う~ん。
個人的にこういうのが好きだってだけのアレなのかなぁ~。

とにかく「すげーもん観ちゃった」って感じだったんだけど、終わった後は、みなさん普通に“歓談”してたからねぇ。
正直、あんまりそんな気にもならない、ぐらいのアレだったんですけど・・・。(知り合いの役者さんとは、一応ちょっとは話をしましたが)



う~ん。



というワケで、個人的にはかなり刺激をもらって帰ってきました。


この公演自体が再演みたいなんだけど、ぜひぜひ何度もやって欲しいな、なんて。
そしたら、俺も知り合いとかに薦められるからね。

俺もまた観たいし。



というワケで、今日は観劇記でした。
でわ。

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