2009年5月19日火曜日

ウィルス

ついに関西方面に上陸、感染拡大しているということが判明した、新型インフルエンザ。
ちなみに、神戸の高校生たちっていうのは、みんなバレー部で、ある学校の体育館で、何校かで練習試合をやって、そこで集団感染したんじゃないか、ということらしいです。



ちょっと前にも書きましたが、「ウィルス」は、いわゆる映画の題材としては、ポピュラーな部類に入るモノでもありまして。


ただ、今日は、例えばロメロ流の、ウィルス自体が人間を変容させてしまう、ということじゃなく、「ウィルスへの恐怖」が間接的に“社会”に引き起こしてしまう事態、というトコに。

海外での語学研修(短期留学みたいな感じだと思います)を終えて帰国した際に感染が分かって、成田空港近くのホテルに“隔離”されていた、という高校生たちについて、新聞にこんな記事がありました。

府立高校の生徒27人と教員5人、航空機のその他の乗客14人、乗員2人の計48人は、成田空港近くのホテル8~10階の部屋に1人ずつ滞在している。
一般客の立ち入りを防ぐため、棟内のエレベーターは8~10階の押しボタンに粘着テープが貼ってあり、8階の非常階段の扉には警備員が立っている。
朝、防護服に身を包んだ医師ら5、6人が各部屋を訪ね、「熱はないですか?」などと問診をしていく。
食事時間になると、マスクをした係員が各部屋に呼びに来て、生徒らもマスクを着けて、付き添われて10階の大部屋まで非常階段を使って移動する。3mmほど離れたテーブルに1人ずつ座って食べるという。
ある生徒は、一緒にホテルにとどまっている先輩と夜中に13時間、内線電話で話して徹夜した。「さみしくて、話すことがなくなってもずっと繋いでいました」
電子辞書に英単語や難読漢字を表示させ、紙に書き写して時間をつぶしている生徒もいた。「暇すぎて気が狂いそう。窓から飛行機を見ているけど、外へ飛び出したい」
(ある母親は)昼と夜の2回、携帯電話で話す。母親は元気な様子に安心しているが、「夜になると怖い」ともらした一言が気になっている。

これ、はっきりいって、PTSDとかが心配な状況ですよ。マジで。
「3mほど離れたテーブルに1人ずつ座って食べる」とか、結構ハードなシチュエーションだと思うんですけど。記事には、「互いに話すこともない」って書いてあるんですけど、逆に、顔は合わせてるんだけど話さない、っていうのは、精神的にキツいと思うし。
まぁ、携帯で話したり、メールがあったり、「ホテルの内線電話で」とか、そういうのはあるんだろうけど。
でも、ちゃんと顔を見て話せないっていうのは、キツいでしょ。さすがに、今の若い人でも。

「暇すぎて気が狂いそう」とか「夜になると怖い」とか、精神的に追い込まれてないと出てこない言葉だと思うし。

それから、「エレベーターの押しボタンに粘着テープが貼ってある」とか「非常階段で移動する」とか、部屋にやってくる医師が「防護服に身を包んだ」状態で来る、とか、それこそ離れたテーブルに1人ずつ座ってるとか、画としてもインパクトあるよね。想像すると。


同時に、ちょっと不謹慎かもしれないけど、そこは「ストーリーの着想」の発火点としては、あり得るワケで。



それから、こんなのもあります。

利用者の居場所を特定できる携帯電話の全地球測位システム(GPS)機能を活用し、感染症の世界的大流行(パンデミック)を防げないか――。総務省は今秋にもこんな実験に乗り出す。新型の豚インフルエンザの感染拡大懸念が強まるなか、注目を集めそうだ。

具体的には、携帯電話会社などがモニター全員の移動履歴をデータベースに蓄積。その後、1人が感染症にかかったとの想定で全モニターの移動履歴をさかのぼり、感染者と同じ電車やバスに乗るなど感染の可能性がある人を抽出し、注意喚起や対処方法を知らせるメールを送る試みだ。

こうした個人の移動履歴や物品の購入履歴を活用するサービスには、NTTドコモが提供する携帯電話サービス「iコンシェル」などがあり、今後もサービスの増加が見込まれている。ただ、プライバシーである移動履歴をどこまで共有して活用できるか、といった点は意見が分かれる。


まぁ、まだまだ実験段階なんだそうですけど。


要するに、「ビッグブラザー」ですよね。
監視されてる。

「あなたは感染者と接触しています」っていうメールが来る、と。「昨日乗ったバスで、感染者も乗り合わせていたので」という感じで。
行動が把握されてる、ということは、現在の居場所も把握されてる、ということですから、まぁ、“当局の担当者”が訪ねてくるワケですよ。防護服姿の。
で、一週間なり10日間なり、ホテルに“隔離”されてしまう、と。


う~ん。

ちなみに、こういう、空港で検疫をして、みたいな“水際作戦”をしているのって、日本と、あとは中国ぐらいらしいですね。ひょっとしたら、オーストラリアとかもやってるのかもしれないけど。
中国では、もっと大規模に“隔離”が実行されてて、その辺も結構ニュースになってましたね。



どうなんでしょうか?
例えば新宿なんかでは、全然マスクしてる人とか見かけませんけど。


でも、直接的なパニックというよりも、こういう、“ビッグ・ブラザー”的な、そういうシチュエーションの方が、「話のタネ」としては、興味があります。

「ウィルスへの恐怖」というより、「自分が感染する恐怖」ですよね。
より利己的な感情。「自分は感染したくないのだ」という、まぁ、人間誰でもそうなると思うんで、否定する気はありませんが、しかし同時に、“隔離”なんていうのは、「社会のために」みたいな麗句の元に実行されているワケで。



ということで。
うがい・手洗いはちゃんとしましょう!


なんつって。

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